天才…

天才ってすごい言葉だなぁ。
その一言で、その人の努力も何もかもを否定するだけの力が、その言葉にはある。

卓球の福原が言っていた。
「天才って便利な言葉だよね。だって、天才っていったら、 努力もしないで持って生まれたものだけでやってきたように 思われるんじゃないかなぁ。私、誰よりも練習してるよ。 他の子がみんな帰っても、ひとりで練習してるよ。」
また、イチローも言っていた。
「努力せずに何かできるようになる人のことを『天才』というのなら、僕はそうじゃない。努力した結果、何かができるようになる人のことを『天才』というのなら、僕はそうだと思う。人が僕のことを、努力もせずに打てるんだと思うなら、それは間違いです。」

天才という言葉は、すごく矛盾であるけど、自分の才能のなさを自覚し、人一倍努力した人に与えられる言葉。
だからこそ、天才と呼ばれるべき人ほど天才を否定し、一般人ほど天才を好む。


これから何が言いたかったのか、って?
ただ、あの名言をふと思い出しただけ。
そして、今一度自分の努力を振り替えって見ようと思っただけだ。
僕は、心のなかで、前回の試合をなめていたのかもしれない。
出ればメダルが貰えるなんて慢心があった。
強い人が入ってくることも、劇的に記録が伸びる人もいないと思ってた。
その結果、中途半端な練習しか積まずに試合に臨み、今までで一番悔しい試合をしてしまった。
そう、僕は天才じゃないんだ、って気付かされた。
去年まで、怪我するくらいまで追い込んで、それでもメダル争いができるかどうかくらいにいた僕が、たった2週間の練習で勝てるはずがなかったんだ。
僕は、人一倍物覚えが悪い、それを量でカバーしてたのに、それを忘れてしまっていた。
じゃあ、僕は何をすればいい?…答えは簡単だった。

昨日、人生で一番自分の身体を追い込んでみた。
今日の朝から節々が痛くて、日常生活もままならない。
でも、今年の冬で昨日のトレーニングがスタンダードになるようにしてみせる!
馬鹿みたいに練習してやる!!
人の何倍も努力しよう、だって僕は天才じゃないんだから。