環境2

僕がいくらやる気になっても、どうしようもないことも多々ある。
でも、周りの助けによって、何とかなることも多かった。

ある日、先輩から、何か困ってることある?みたいに急に聞かれて、特に不満はないですけど、ハンマーがないのは痛いですね、って苦笑いしながら言ったら、次の週にはハンマーを買うための予算が組まれていた。
ハンマーをやったことのない僕のために、部活は僕に投資をしてくれた。
それがすごく嬉しくて、せっかく買ってくれたのに期待を裏切っちゃいけないと思って、一時期はバカみたいに練習して、小さい大会だけど優勝をした。

サッカー部が自主練に来るたびに、円盤やハンマーを投げるのを止めなければいけなかった。
こっちの気も知らず、投げてる最中に真ん前でボールを蹴り始めたりした。
ただでさえ部活の日が重なっているのに、自主練の時まで場所を譲らなくちゃいけない状況に怒りを覚えたこともあった。
けど、ある時期から、自主練の時には場所を半分譲ってくれるようになった。
後から聞いた話だと、僕の同級生が幹部になったとき、部活で呼び掛けをしてくれたらしい、邪魔にならないように練習をしろ、って。

一人でウェイトをやっていたとき、安全面から本当に重い重量を扱うことはできなかった。
いつでも不完全燃焼だったけど、僕の練習に協力してくれる人がポツポツ出てきた。
仲間がいれば、重い重量を安心して選べるし、心が折れそうになったときも励まし合える、そうやって効率のいい練習を積めるようにもなった…今は6人くらいでやってて、逆に時間がかかりすぎるのが問題だけど(笑)

周りの支えを挙げたらキリがない。
それだけ僕は多くの人に支えられて練習が出来ているんだ。
こんな環境を造れたのは、僕のやる気に呼応して周りが動いてくれたおかげだと思うし、そんな僕のやる気は先輩のやる気に動かされたわけであって…。

「環境は人を変える」って言葉があるように、確かに環境によって人は変わるけど、だからといって環境に不満を言う理由にはならないと思う。
だって、「人は環境を変える」ことだってできるんだから。
この間部活で飲んで、ふと考えさせられたことを言葉にしてみたら、こんなに長くなってしまった(笑)
よし、今日も練習しにいこう、頑張っていこう!!